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水素エネルギーと酸素循環システムの崩壊

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脱炭素の流れ

最近は、二酸化炭素の排出が悪という位置づけにされて、電気エネルギーや水素エネルギーが、環境に優しいとされてもてはやされているところがあります。

とりわけ注目されているのが、自動車エンジンの仕組みではないでしょうか。

ガソリンを使用すれば、二酸化炭素が排出されます。

昔は、ガソリン車からは、様々な有害物質が排出され大気汚染の問題が指摘されていました。

最近は、エンジンの性能も向上し、大気汚染についての影響は、昔ほどは問題視されないようになったところがあるように感じています。

しかし、ガソリンエンジンから排出される二酸化炭素炭素には、温室効果があり、地球温暖化につながっているというところが注目されています。

だから、電気モーターで動くエンジン、水素電池が善とされ、また、水素そのものを燃焼させる方式のエンジンも生み出されています。

さて、これで、問題は解決するのでしょうか?

酸素循環システムと酸素の化石化

気になっているのは、地球上に存在する酸素の循環システムです。

これまでの二酸化炭素は、炭素エネルギーの爆発的使用の前から、植物は光合成によって二酸化炭素を分解して、自らを成長させるための材料を作り出すと共に、酸素を大気中に排出させ、動物は、酸素を取り込んで二酸化炭素を排出するという酸素の循環システムが地球上に構築されていました。

化石燃料を大量に使用する現在においても、酸素循環システムは平衡状態は保てていないにしても、機能していると思われます。

ところが、水素を燃焼させる仕組みでは、この循環システムの外へと酸素を追い出してしまいます。

現在は環境に対して『善』とされる『水』というものに、酸素を変化させてしまいます。

これが、将来的に、大きな問題を引き起こす可能性があると考えています。

二酸化炭素という形になった酸素は、地球に昔から存在するシステムによって、植物が太陽エネルギーを使用して、再び、酸素という形に変換されます。

でも、水を酸素と水素に分解する大規模なシステムは、この地上には存在していません。

『 水素は燃焼させても水しか排出しない』という文章を『水素を燃焼させると酸素を水という形に封じ込めてしまう』という文章に読み替えられるということです。

酸素を化石化してしまうのです。

水の電気分解によって水素を大量生成し、その際に生じる酸素を大気中に排出せずに、他の化合物生成のために消費してしまえば、将来、酸素不足は深刻になっていく恐れがあります。

メタンから水素を生成する際は、酸素の生成は期待できません。

ということで、本当に、人類が地球で安定的に存続するためには、脱炭素社会ではなく、脱経済社会ということを目指さなければならないのかも知れません。

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