心を楽にするために振り返る子育て

オカルトについて

前回の投稿に次のようなコメントを頂きました。

ゴルゴ56 2012年1月18日 11:52 AM
毎回、楽しみにしております。

貴下の科学的考察に私の頭は付いていけないことも度々なのですが、非常に興味深く読んでおります。

ひとつお願いがございます。

オカルト現象について考察して下さいませんか。

動画では、たくさんのオカルト的映像がありますが、その全てが嘘であるとは思えないのです。

否、私自身は、その不思議映像(霊というようなものが写り込む)のいくつかは真実であると思っています。

もっと言いますと、この宇宙の成り立ちと隣り合わせのような気もしております。

貴下の視点から、科学的に考察するとこのようなオカルト的現象はどのようなことになるのでしょう。

否定的立場からでも結構です。

どうか、よろしくお願いいたします。

今回は、このコメントの件について考えてみます。

お題を頂いて、体系立った考えとしてまとめてみたいと思っていました。

このあたりのことは、「人生の終わりまでには、何らかの答えにたどり着けたらいいな・・・」と思っていたからです。

ただ、そう願ってはいるものの、それが不可能なことも、薄々は分かっています。

そんなテーマなので、現時点で体系立った考えに整理しようとすれば、逆に、どんどん頭が混乱してしまいました。

そこで、今回は、頭の中にある切れ端を、体系立てようとせずに、思いつくままに書きだして、お返事とさせて頂きたいと思います。

「死後の世界」について

私が、オカルトという言葉から、まず連想したのは、霊現象 とか 死後の世界 といったイメージです。

言葉を変えると、「人は死んだらどうなるのか」ということです。

次のようなパターンに分かれるのではないかと考えています。

  • 「死後の世界」がある
    もし、「死後の世界」があるとしたら、古くから言い伝えられたり霊能者たちが言うように「死後の世界」を介して輪廻転生ということが起こっている可能性が高い
  • 「死後の世界」は無い
    もし、「死後の世界」がないとしても、途中の経緯は予測できませんが、何年先か、何百年・何兆年・何京年・・・先に、今ここに自分が存在していると気づいているように、分が自分の存在に気づいている時再びやってくる可能性は高い

何れにしても、次の自己はあるのではないかと想像しています。

余談ですが・・・

この2つの想像から、人が「自分の死」を考えるときに、自分の消滅を恐れるよりは、今の自分・周りの人々・その他の環境や事物など「愛着のある様々な対象」との決別の寂しさと、どのように向き合うのかが焦点になるのかな・・・と、おぼろげに思っています。

「霊的世界」について

霊的な世界が存在すると仮定します。

このとき、次の2つの可能性が考えられます。

  • 「霊的世界」 = 「死後の世界」
  • 「霊的世界」  「死後の世界」 + 「その他の世界」
  • 「霊的世界」 ≠ 「死後の世界」

昔からの言い伝えなどに、真実とかが紛れ込んできることは多いのではないかなと思っているので、エンマ様や魔物なんて言葉もあるので、

「霊的世界」  「死後の世界」 + 「その他の世界」

が近いのかなと思うところもありますが、この場合も、

「死後の世界」 「その他の世界」がつながっている可能性もあるし、つながっていない可能性もあります。

また、霊的世界の属性も、次のようなものが考えられます。

  • 「霊的世界」 は 「地球」 に属している
  • 「霊的世界」  「宇宙」 に属している
  • 「霊的世界」  「宇宙をも包括する世界(次元) 」に属している

霊能者たちの話を100%ここに当てはめると、地球に属しているように思えてきます。

私は、「霊的世界」があるとしたら、「宇宙」をも包括する世界(次元)」に属しているのではないかと妄想しています。

(理由は、その方が楽しいからです。このことは、 超妄想 のページで、チョコっと説明しています)

タイムトラベルができるとしても、「光速を超える」というよりは、こんなイメージの方が正しそうな気がします で紹介した木内鶴彦さんの体験では、臨死状態の時に、「月が地球の衛星になる場面」にタイムトラベルしたということが紹介されていました。

その体験を信じても、やっぱり、「(死後の世界的な)霊的な世界」は、地球に属しているように思えます。

もし、宇宙ができるところまでタイムトラベルしてくれていたら、「宇宙」「宇宙をも包括する世界(次元) 」に属している可能性があるという思いも膨らむところだったのですが、そう考えるには情報不足です。

また、輪廻転生の話を信じたとしても、「(死後の世界的な)霊的な世界」は、地球に属しているように思えます。

これを違った見方をして、次のように解釈することもできます。

  • この宇宙の中で「(死後の世界的な)霊的な世界」と結びついた世界は、この地球上にしかない

この世について

この世は、本当に存在しているのでしょうか?

私は、自分(心)が存在していることを知っています。

でも、例えば、道ですれ違った他人本当に存在しているかどうかを知ることはできません

「相手が自分と同じような存在だから、同じような心を持った人だ」と想像しているに過ぎないのです。

極論すれば、プログラムに従って会話したり行動したりをするロボットのような存在なだけで、心を持っていない存在である可能性もあります。

でも、そんなことを本気で言うと変人扱いされますし、私も、そう思っているわけではありません。

自分と同じように相手も心を持っていると信じています。

それは、きっと、間違いなく正しいことです。

つまり、「信じている」ということが、私たちにとっての現実を作り出します。

信じるに至った経緯は関係ありません。

そして、多くの人が信じたことが、社会やこの時代にとっての現実となります。

( 「 パラノイア 」 の説明も参考にしてみてください。)

また、人間は、「見えること」現実とすぐに受け入れてしまいますが、「見えないこと」「理解出来ないこと」などは、なかなか現実だと受入れられないところがあります。

しかし、科学という手法を使って伝えれば、見えないものでも、人々はそれを信じてしまいます。

それらが組み合わさってできているのが、私たちの現実です。

ただ、それらは私たちにとっての現実なだけであって、「現実 = 真実」とは限りません

でも、私たちは無条件に「現実 = 真実」思い込んでいます

科学というオカルト

見えているこの世界を「この世」とみんなは受け入れています。

誰も「この世界は本当に存在しているのか?」とは疑いません

なぜなら、この世界に存在している各々の人が、信じ切っているからです。

しかし、この世の中存在することを、科学では証明できません

宇宙がなぜ存在しているのかなどは、恐らく、永遠に分かることは無いでしょう。

でも、今は、ビッグバンによって始まったと信じています。

この宇宙暗黒物質で満たされているということも常識になりつつあります。

「オカルト」という言葉を借りれば、これらも一種のオカルトです。

でも、立派な最新科学認識されて、オカルトだと認識されることはありません

結局、オカルトオカルト扱いされる原因は、

  • その分野に興味を持つ科学者が少なすぎる

というだけのことかもしれません。

この世というオカルト

人の心はどこからやってきて、どこに行くのでしょう?

  • 存在しなかったものが、ある日突然、母親の子宮に宿り、この世に出現します(生まれてきます)。
  • そして、存在していたはずのものが、やがて、この世から消滅します(死にます)。

現在「科学的」と言われている考え方で冷静になって、そんな非科学的なことが日常的に起こっているこの世の中を見直せば、、まるでオカルトの世界です。

しかし、私たちは、そんな世界を、オカルト的(非科学的)な世界だとは解釈しません。

ただ、現実の世界だと信じているのです。

でも・・・

人を騙したり、戦争をしたり、犯罪を犯したり・・・・

ひょっとしたら、真実は、この世の中の方が、我々がオカルトと呼んでいる世界よりも、オカルトの世界なのかもしれません・・・・。

信じれば現実で信じなければオカルト!?

霊能力のない私たち一般人は、オカルト的な世界を、日常生活の中で感じることはありませんし、見ることも出来ません。

(霊能力というものが実際に存在する能力なのかもわかりませんが・・・)

しかし、仮にオカルト的な世界があり、そこに霊的な住人が存在し、彼らがその存在を信じていれば、それは確かな存在だといえます。

それを私たち人類信じるとか信じないとかいうことは関係ありません

逆に、除霊ということが現実的な行為だと仮定したら、我々がオカルトと呼んでいる世界の住人にとっては、我々が住むこの世は、彼らの世界を脅かすオカルト的世界だと理解することもできます。

非科学的な世界で、もう一つの非科学的な世界を否定できない

人間科学的だと思っている解釈によって、頭ごなしに「オカルト的な発想で現実離れしている」だとか「そんなことを考えるのは非科学的だ」と言って、別の世界を否定するのは、ちょっと滑稽な気がします。

なぜなら、前にも書いたように、この世というものが、そもそも非科学的な世界だからです。

科学という言葉を引き合いに出してはいますが、思考は非常に非科学的だと感じます。

せめて、否定するにしても、「存在しないこと」を科学的に証明する取り組みは必要だろうと思います。

私個人的には、現代科学という突然振って湧いたような解釈より、神話迷信文化として先祖から代々伝わってきていることの中にこそ、真実へのヒントがあるのではないかと思っています。

ゴルゴ56 さんへ
今のところ、現実的な世界霊的な世界を合わせたものが地球という存在なのだろうと感じています。
希望としては、霊的な世界宇宙を包括する次元にあって欲しいと思ってはいるのですが・・・。
こんな感じです。では

コメント

  1. ゴルゴ56 より:

    管理人様。ありがとうございます。
    無理難題を押しつけてしまった気がして、恐縮しています。
    以下、感想といいましょうか、私が思ったことを率直に書きます。
    ご笑覧下さいませ。
    なお、私は、現在56歳でございます。
    きっと、管理人様より年上ですね。笑

    「死後の世界」についての件・くだり。
    余談ですが・・以下のことは、そのとおりと納得してしまいました。寂しいのですね。きっと。
    死語の世界は、最近、あるように感じています。
    と、言いますのも、以前、私の従業員だった女性から、親戚の子供達(3歳とか4歳とかの2人)が、2階の窓から隣の屋根に向かってお菓子を投げていたそうなんです。ワケを訊くと、屋根の上におじいさんとおばあさんが居て、揃ってお菓子を頂戴と言っているんだそう。
    その大人達には、何のことかさっぱり。なんだそうです。
    しかし、着ている服の様子とかをその子供達に訊くと、生前の姿とほぼ変わらない。しかも、その子供達は、当該おじいちゃんおばあちゃんには会ったこともなかったそうです。

  2. ゴルゴ56 より:

    「霊的世界」についての件。
    たいへん参考になりました。
    特に、
    •「霊的世界」 は 「地球」 に属している
    •「霊的世界」 は 「宇宙」 に属している
    •「霊的世界」 は 「宇宙をも包括する世界(次元) 」に属している。
    については、感服しました。この考えを採られたことに。
    私個人的には、2番目なのですが、地球とはかなり近い場所。
    いや、隣り合わせなんですけど、時には近くもあり遠くにもある関係だと思っています。
    つまり、その霊が遠くに行きたいと思えば遠くに、近くに居たいと思えば、すぐ身近にいるように考えてといいますか、感じています。
    と、言いますのも、この宇宙とは「別の宇宙」の存在の可能性があると思っているものですから。
    宇宙は、1つに限られないと・・・。

  3. ゴルゴ56 より:

    この世についての件。
    この世は、たぶん存在していますよね。笑
    現実に目に見えるものもありますし、こうして考えたりする私・個がありますので・・・。
    それが無いと否定されると困ってしまいます。
    しかし、その現実・この世の存在物はスカスカなんですよね。
    つまり、なんとか粒子とかいうのも、簡単に体をすり抜けていきますし、原子レベルでの実体というのは、隙間だらけのように思います。
    隙間だらけの原子が集合し分子となり、わたしの体やこの地球を形成しているワケなのでしょうが、その本質といいますか、成分は、非常に空なるもの、たとえば電気的といいますか光もしくは波的なもので出来ているような気がするのです。
    非常に、粗忽で簡単な例で喩えるなら、人間の体なんて高温で燃やしてしまえば、ほとんどがガスみたいな気体になってしまうわけですし、目視する限りでも、その人間の肉体は元々無かったようなモノ・気体や粒子に変わってしまいますし。
    拡大解釈すれば、この地球でもボールくらいの大きさにすれば、ブラックホールになるというのですから、何が「存在」としての実体か、なんていうのは、私には到底理解出来ず、それ(この世の本質とは?実体とは?という疑問に対する理解の限界)を軽く超えてしまいます。

  4. ゴルゴ56 より:

    科学というオカルトの件。
    この一言で、すべて、言い表してしまっているような・・・。
    言葉の勝ち。ですね。

  5. ゴルゴ56 より:

    この世というオカルトの件。
    オカルトは、人間が勝手にそのように言っているだけ。
    オカルトと言っているが、その実、その人間達がその理解を超えたモノをそう表して言っているだけなのかも・・・。
    と、思ったり。

  6. ゴルゴ56 より:

    信じれば現実で信じなければオカルト!?の件。
    私には、少し、納得できないことがあります。
    例えば、電波。
    それは、波長を同調させれば、音声となってラジオから流れます。
    テレビの映像もそうです。
    電波は、光の一種と考えて良いですよね。
    光・・・と、来れば、カメラです。
    電波が私らの耳の能力を超えたもので受信することが出来ないように、目の能力を超えた光なるものが存在したら、例えばカメラに写っても何ら不思議ではないと思うのです。
    ですので、いわゆるオカルトと揶揄される画像や動画が、私らの普段目で捉えるモノ以外のモノを捉えても一向に不自然であるとは言い難い、否、異常である、何かの間違いである、とか、言い切れないのではないかと。
    そんなことを考えてしまいます。

  7. ゴルゴ56 より:

    非科学的な世界で、もう一つの非科学的な世界を否定できないの件。
    拍手。
    この態度に拍手です。
    人間は、まだまだ、「考える葦」を捨てていませんね。
    わからないなりにも、ホンの僅かでも理解できることが、理解することが、人間としての役割と申しましょうか、それでこそ人間たる存在だと思います。

    大変、参考になりました。
    ありがとうございました。
    私も、もっと良く考えて、いや、妄想してみます。笑
    あらためて、このような愚問にお答え頂きまして、
    また、貴重なお時間を割いて頂いたことを感謝いたします。
    ありがとうございました。

  8. jun_san より:

    ゴルゴ56さんへ

    まとまりのない長い文章に、沢山コメントを書いて頂きありがとうございました。

    何かのお役に立てたなら幸いです。

  9. ゴルゴ56 より:

    ご返信、ありがとうございます。

    オカルトとは関係ないのですが、
    実は、再度、ブラックホールの項を読み返していました。
    ある学者が、宇宙は5次元とか言っているようです。
    3次元に「時間」を加えて4次元としていいのか。という課題(私の個人的課題ですが)は残りますが、一方で、四次元は、三次元に8つの立方体がくっついた世界という説もあるようです。
    もう、何のことか、さっぱりです。私には。笑い。
    しかし、ブラックホールの向こう側すなわちホワイトホールがあるならば、そこから拡がる3次元世界もあるのかも知らんと思ったり。それが、4次元または5次元世界なのか・・・。
    とにかく、最近の宇宙観測と粒子観測の結果には、惑わされてばかりです。50も超えたとゆうのに・・・。再苦笑い。
    また、読み直して、どっぷり妄想したいと思っています。
    ありがとうございました。

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