心を楽にするために振り返る子育て

変数t(時間)は、あらゆるものを粒子(点)に変えてしまう

科学的妄想

物理の多くの数式には、時間(t)という変数が組み込まれていると理解しています。

例えば、相対性理論の有名な物質が持つエネルギーを表すと言われている数式 E = mc2 の c は光速を意味します。

光速(速度)は距離/時間(t)という式によって求めますから、エネルギーには 時間(t) という概念が組み込まれています。

同じように、加速度や重力にも、 時間(t) が組み込まれています。

このことは、何の疑問も持たれずに、当たり前のこととして受け入れられています。

また、宇宙のことを、時空という呼び方をしたりもします。

この時間によって理解しようとする癖を捨て去らないと、真実には近づけないのではないかと思うのです。

光には、粒子性と波動性の2つの性質があるといわれています。

これが、光の持つ奇妙な性質のように考えられているようなのですが、恐らく、光には粒子性はないのだろうと思っています。

その理由を説明します。

例えば、時速60 キロ / 時 で走る全長 30 メートル、重量 10 トン のバスが、30 キロ 先の地点に到着するには、どれだけ時間がかかるかを考えてみます。

30 キロ ÷ 60 キロ / 時 = 0.5 時間

この数式にも、何の疑問も持たないことでしょう。

しかし、ここには大きな魔法が隠されています。

「何でも、点(粒子)にしてしまう」という魔法です。

この計算で求まる時間は、30メートルのバスが到着する時間ではなく、バスを大きさのない一次元の点であると仮定して、その点が到着する時間を計算しています。

つまり、時間(t)を含む数式 にした時点で、全長30メートルのバスは、瞬時に、長さも面積や体積もない、ただの点になってしまうのです。

関連して運動エネルギーなど様々ことを数式によって求めることが出来ますが、それらには必ず 時間(t) が変数として組み込まれ、重量までもが、その点が持つものだとして扱われます。

詳しいことは分かりませんが、恐らく、運動が絡む事象に関する様々な観測機器は、 時間(t) という概念が組み込まれた理論によって構築されているのではないかと思います。

ちょっと違うかもしれませんが、ブラウン管に表示されるテレビ画像が、画面上を素早く動く走査線によって生成されていることに似ていると思います。

平面に見えるけれども、電子機器の動作を短い時間で見てみると、ブラウン管のある座標に点を描写しています。

この逆のことが、観測の時に起こっているということです。

つまり、現代の観測機器は、現象を点としてしか観測できないということです。

ですから、点でしか観測できない機器によって観測した結果の正しい解釈は、「スリットを通過した光によって干渉縞が出来ることから、光は波であると類推できる」ということになります。

「光が波と粒子の両方の性質を持つ」というのは、 時間(t) が持つ魔法を理解できていないから陥る妄想なのです。

仮に、光を光子として観測する機器でバスを観測したら、やはり、バスも粒子だという理解になることでしょう。

そして、粒子性を持つバスをスリットに向けて走らせると、理論的には、粒子性を持つバスがスリットを通過することが出来るはずなのに、実際には通過出来ないことを、「バスの粒子性喪失の謎」などといって、粒子がスリットを通過しないことに、謎を感じることになるのだと思います。

実際は、観測機器を用いなくても、バスは目視で観測することができますから、スリットを通らないことは明らかで、そのように考えることはありません。

しかし、観測機器だけを頼りに考えると、きっと、そのような謎に直面してしまうことになると想像します。

シュレディンガーの猫という話があります。

シュレディンガーの猫では、観測するまでは、スイッチがオンとオフの状態が同時に存在していると説明されています。

これは、あくまでも、観測機器による観測結果から想定した状態です。

猫の代わりに、箱の中に、バスを入れてみたところを考えてみて下さい。

シュレディンガーの猫のように説明すると、

機器によるバスの観測結果から想像すると、箱の中には、バスのボンネットが存在したり、テールランプだけが存在したり、ワイパーが存在したり、色々な状態が入り混じっている

ということになります。

そして、箱のふたを開けてみれば、つまり、機器によって観測してみれば、 バスのボンネットが観測されることもあれば、テールランプが観測されることもあれば、ワイパーが観測されることもある

といっているのですが、機器を使わずに、目視で観測すれば、そこには、バスという全体が存在するということです。

何も不思議なことではないのです。

時間(t) の魔法は、ビッグバン理論にも影響するのではないかと思っています。

人は、t = 0 が大好きです。

そして、時間(t) を考えるから、t=0というありもしない状態があるように思えてしまい、辻褄を合わせる為に、インフレーションという怪しげな説を生み出してしまったのではないかと思うのです。

温度には絶対0度という考え方があります。

もしかしたら、温度には、 時間(t) が組み込まれてないので、それを絶対0度として受け入れることが出来たのかもしれません。

もし、温度に 時間(t) が組み込まれていたとしたら、-∞度から −273.15 ℃ までの間に関する理論を、今も尚、延々と考えていたのかもしれないと思います。

仮に、ビッグバン理論が正しければ、インフレーションが終了したと言われているところが、宇宙時間の絶対0時なのかもしれないと思います。

前も、「そろそろ『時空』っていう呼び方は卒業した方が・・・」で少し書きましたが、 そろそろ、物理の様々な数式から、時間(t)という変数から除外する努力を初めてはどうかと思います。

時間(t)という人間が作り出した概念には、

(1)何でも点に変えてしまう働きがある

(2)何でも、t=0を求めさせる働きがある

ということは、常に、頭の片隅に置いておくべき重要事項だと思います。

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