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ダーク・マター
話が変わりますが、少しダーク・マターのことを書きたいと思います。
ダーク・マターとは、
- 宇宙には、今の科学では把握できない質量が存在する。
という事実(?)のことを言っているのだと認識しています。(ダーク・エネルギーとかダークエナジーと呼ばれているのも同様のことかな?)
ダーク・マターの画像を探していたら、きれいな画像をみつけたので転載させて頂きます。
- プレス発表 (2007/01/05 愛媛大学大学院 ・ 国立天文台)より画像を引用(リンク先のページには、ダーク・マターの他に、重力レンズ、銀河の距離の決め方などにも触れられています。)
【図1】 ダークマターの3次元構造(2.7億光年四方の領域) | 【図2】 銀河の分布(左)とダークマターの分布(右) |
(Massey et al. 2007, Nature in press)[STScI, Ray Villard] |
そして、「質量は持つけど観測できないその某か」のことを、暗黒物質という呼び方をすることもあるようです。
以下、私の妄想です。
これは、質量を持っているのだから、それは物質であるに違いないという仮説に基づいた呼び方のなのだろうと想像しています。
しかし、私は、絶対的な無を想定すると、空間は無ではなく、「空間が存在する」と解釈する方が正しいと思いました。
我々が認識する空間が、絶対的な無ではなく空間という存在であれば、当然、空間自体に質量があっても不思議ではありません。
しかし、人間の日常の生活の中では、
- 「自分たちが物質であると考えるもの」が存在しない領域を空間と呼ぶ
- 空間から、塵や気体分子を完全に排除すれば、その領域は絶対的な無であると考える
- 目で見たり、手で触ったりできる物質こそが、確かな存在と認識する
という認識が普通です。
この認識に支配されているので、「空間を存在と認識する」ことができずに、ダーク・マターという問題を作り出してしまったのだと思うのです。
そんなことを考え始めた頃、
- 「空間と物体が、同じ領域に同時に存在する」ということが四次元的関わりかもしれない
と考えたりもしました。でも、現代科学では、
- 物質は原子によって構成される
- 更に、原子は、原子核と電子で構成される
- 更に、原子核は、中性子と陽子で構成される
- 中性子や陽子は素粒子(クオーク)によって構成される
と理解されています。
今は、クオーク止まりかもしれませんが、その細分化は永遠に続くのかもしれない可能性は否定できません。
そんな風に考えていると、私たちが物質と思っているものは、実は、空間だらけのスカスカなものだと思えてきます。
- 物質という存在の本質となる部分は、一体なんなのだろう?
- 物質の中核となる実体は存在するのだろうか?
- もしかしたら、物質も、ただの空間なのかもしれない・・・
という疑問が浮かび、そして、頭の片隅に残ったままになってしまっていました。
そんな時、NHKのポアンカレ予想に関する番組の『幾何化予想』の部分で紹介された図が、私の妄想を、次のステップに進ませてくれました。