ビッグ・バン
ビッグ・バンという名前から、私は爆発といったイメージを思い浮かべ、宇宙は左図のような感じに広がっていったのだろうと想像していました。
書籍などのイラストは、もっと宇宙のように美しく描かれていますが、大抵は同じ原理(1点を中心にして、その中心点から爆発的に、四方八方へと広がる)によって描写されていると思います。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトには、次のような図が紹介されていました。
JAXA SPACE INFORMATION CENTER : ビッグバン
以下、妄想です。
陽子崩壊と幾何化予想から、ビッグバンとは、ただ「爆発した」ということではなく、次のような変化のことを言っているのかもしれないと思いました。
(図はNHKで紹介されていた幾何化予想のイラストを、私が勝手に切り貼りしたものです。一般知識として理解しないように注意して下さい。)
これを言葉で書くと次のようになります。
- 完全なる一次元から、完全なる三次元への変化
- 完全なる点から、不完全な空間(閉ざされた空間)を経て、完全な空間(開かれた空間)への変化
このように考え、陽子崩壊という概念とを融合させると、ビッグ・バンの理解が大きく変わります。
- ビッグ・バンは、はじめの爆発の勢いで無目的に広がっているのではない
- ビッグ・バンの目的は、完全なる三次元(開かれた空間)に変化すること
- 全ての物質(閉ざされた空間)は、陽子崩壊という変化によって、今も継続しているビッグ・バン的な反応の中心となっている。
そんな風に理解できるように思います。
つまり、宇宙空間は、ビッグ・バンが起こったとされる仮想的ポイントを中心に広がっているのではなく、全ての物質を中心として、泡のように広がっているということです。
(画像 : 石鹸水にストローを差込み、息を吹き込んだときにできる泡の様子)
図にすると次のような感じです。
上図のように、ビッグ・バンが生じたポイントは、1次元の何某かが物質として分裂した時点で、宇宙空間の広がりの中心としての役割を終え、分裂したの物質のそれぞれが、新たな広がりの中心になるということです。
上図では、2つと4つに分裂したところを例にしていますが、実際は、無数の物質として分裂したのだろうと想像できます。
つまり、宇宙の広がりの中心も無数に存在しているということです。
ですから、恐らく、現在の宇宙の中心 と ビッグ・バンの中心は一致しないと言えるのだと思います。
- ビッグ・バンが最初に生じた点(中心)が、ビッグ・バンが始まった瞬間にビッグ・バンの中心ではなくなる
なんて、ちょっと妙な感じがしますが・・・。
ビッグ・バンという名前を、違う名前に変えてしまえば、この違和感はなくなるんだろうと思います。
今、辞書を見ながら考えたのですが、イニシャル・セグメンテーション( Initial Segmentation)っていうのは、どうでしょう?
そして、更に想像できることは・・・
- 我々の所属しているセグメントが、現在137億光年の広がりを持つ空間になっている
- イニシャル・セグメンテーションによって無数に分裂したそれぞれのセグメントも同様に137億光年の広がりを持った空間になっている
ということです。
つまり、現在の宇宙の本当の広さは、137億光年 × イニシャルセグメントの数( = 無限)
ということになります。
(まぁ、こう考えると、現在言われている宇宙の年齢などは、大きく変わってくるのかもしれませんが・・・)
NASAのサイトに次のような画像が掲載されていました。
NASA Hubble Survey Finds Missing Matter, Probes Intergalactic Web
英文で書かれているので、解説は読んでいないのですが、この図の意味することころは、そんなことではないかと思うのです。
そして、今は、泡の周りに物質が存在しているように見えますが、それらもやがて、新しい泡の中心となって、空間へと変化していくのではないかと想像しています。
【補足:イニシャル・セグメンテーションによる泡構造のこと】
なんとなくですが、NASAのイメージ画像のような泡構造とは、ちょっと、異なるような気もします。
NASAのイメージ(左図)の方は、泡の周りに物質が溜まっているような感じですが、私の考えるイニシャル・セグメンテーションによる泡は、「物質がある」とか「物質が無い」とかいうこととは関係なく、空間の泡が存在するイメージです。
また、私たちが行動する空間ですら泡だらけ・・・、そんなイメージです。
こう考えると、私の妄想は更に膨らんでいくのですが、それらを説明する前に、非可換 幾何学 (といっても、NHKの番組から知った情報だけからの妄想なのですが・・・)について、ちょっと説明したいと思います。