テレビのニュースやワイドショーなどを見ていると、熱中症対策というと、
- 適切にエアコンを使用する
- 水分を補給する
ということを強調されます。
でも、それで十分なのでしょうか?
ここから書くことは、私が直感的に思ったことで、計算によって科学的に導き出したことではないとういう前提でお読みください。
液体は気化熱を奪い取って蒸発します。
これによって、濡れた物体の温度は下がります。
さて、エアコンの冷風にあたると、皮膚表面はひんやりします。
ですから、熱中症の対策をしているように思ってしまいます。
ところが、熱は、外気だけではなく、体内からも発生します。
この熱を取り去るのにエアコンの冷風で十分かというと疑問が残ります。
暑いところから冷えた部屋に入ると、熱を体の中に閉じ込めてしまうことになるかもしれません。
これらのことは何らかの計算によって検証できるのでしょうが、そこは省略します。
次に、エアコンで室温を下げているはずなのに、にじみ出た汗が気になって、しかも暑いと感じることがあると思います。
生物の体は、うまく出来ていますから、汗が出るということは、体は体温を下げる必要性を感じているということです。
普通なら、汗は気化して、体から熱を奪い取って、体を冷やしてくれます。
ところが、 (特にエコを意識した高めの温度設定にしているとき、) エアコンで冷却した空気は、恐らく、飽和水蒸気量に達しており、かなり高い湿度になっていると考えられます。
ですから、汗は、気化しにくく、体温も下がりにくい状態になっていると考えられます。
夜露、朝露が降るような時期は、そういう状態だということです。
多分、エアコンで空気が乾燥するのは冬だけの話で、冷房で乾燥するというのは、誤った思い込みのような気がします。
このようなことから、エアコンと水分補給だけでは、熱中症対策としては不完全なような気がします。
多分、エアコンで涼しくしているのに、汗が止まらないような時は、水のシャワーを浴びて体を冷やしたり、冷たい飲み物を飲んで、体の中から冷やすような対策が必要かも知れません。
扇風機の風にあたることは、飽和水蒸気量に近い空気を循環させることによって、汗を蒸発させることに役立つと考えられます。
他にも何か対処はあるかも知れません。
熱中症対策は、エアコンと水分補給だけでは不完全かもしれないと疑って、自分の状態に合わせて、プラスαの工夫が必要だと考えた方が安全だと思います。
科学的な裏付けは確認していませんが、もしかしたら、
- 日差しを避ける
- エアコンに頼らずに、人間がもともと持っている冷却システムを活用するために、飽和水蒸気に達することを回避する為に窓を開ける
- 十分に水分補給をしながら、扇風機にあたる
というのが、一番の熱中症対策かも知れません。
飽和水蒸気量のことを考えると、昼間と夜の対策は違ってくるのかも知れません。
まだまだ、暑い日が続きます。
エアコンと水分補給が熱中症対策だと思い込まずに、自分の体の状態と相談しながら、それぞれの工夫によって、暑い夏を乗り切りましょう。
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