「反物質」16分閉じ込め、宇宙の謎解明へ一歩 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本の東京大学や理化学研究所が参加した欧州合同原子核研究機関(CERN、ジュネーブ)の国際研究チームは、通常の原子などと反対の電気的性質を持つ反物質の一種、「反水素原子」を世界最長の16分以上(1000秒間)にわたって閉じこめることに成功した。昨年11月にCERNの同じ装置を使った実験で、38個の反水素原子を0・2秒閉じこめるのに成功していたが、今回、時間が飛躍的に延びた。5日の英科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に発表した。
反物質は宇宙誕生の際に生成し、当初は通常の物質と同じ量が存在していたとされるが、現在は自然界にほとんど存在しない。なぜ反物質がなくなり、物質だけの世界になったのか、宇宙の進化の謎をひもとく研究に道を開く成果として注目される。
(2011年6月6日07時28分 読売新聞)
何となくだが、反物質なんてもともと実在しない 『人間が考え出したただの妄想』 ではないのかと思う。
例えば、人は、ある何かが +(プラス) だと思えば、その反対の -(マイナス) という状態を連想してしまう。
始まりがあると思えば、終わりを連想してしまう。
なんせ、人は、反対を考えたがる性質を持っているのだ。
だから、物質についても、それを + や - を用いて認識すれば、その反対のものとして反物質を連想するのも、人間の自然な思考の流れだと思う。
しかし、そもそも + や - という区別自体が、人間の解釈。
それが本当に + や - であるかは、誰にも証明できない。
つまり、+ や - は、ただの定義なのだ。
だから、我々が、物質に対して、余計な定義を用いて解釈を付け加えなければ、『ただそういう実体』、つまり、『それが、実体を出現させることが出来る唯一の構造』ということになり、反物質という妄想は生み出されない。
記事では、「反物質は宇宙誕生の際に生成し、当初は通常の物質と同じ量が存在していたとされるが、現在は自然界にほとんど存在しない。
なぜ反物質がなくなり、物質だけの世界になったのか」と紹介されているが、現在の「ほとんど反物質が存在しない」という状況が、物質が『ただそういう実体』であることの証明になっているのではないかと思う。
少し話はそれるが、心を考えるとき、『快』 と 『不快』 を 『相反する状態』 と 誤解している人は多い。
しかし、それは誤りで、正解は次のようになります。
- 『快』 の反対 : 『楽』
- 『不快』 の反対 : 『楽』
これと同じように考えると、次のようになる。
- 『物質』の反対 : 『物質という実体がない状態』 (人が、『無』と呼んでいる状態)
「 『物質』の反対は『反物質』である 」という認識は誤りだということだ。
人は、空間 を 『何も存在しない』 ( 『 無 』 ) と認識してしまう。
しかし、それが空間という存在(実体)だったとしたら・・・・。
(この辺のことは、当サイトの 物理学に関わる新しい解釈 配下のページに順を追って説明しています)
人間の習性で、『物質』の反対を考え始めてしまっても、このような考えに立つと、反物質が存在しないことを不思議がる必要は無くなる。
なぜなら、この世は、空間という反物質で満ち溢れているのだから・・・。
とはいえ、『 陽子と電子の電荷が反転しているような反物質 』 は、存在しなくはないと思えるし、作り出そうとすれば、引用した記事で紹介されていた研究のように作り出せたりもするだろう。
しかし、それが 『 宇宙の進化の謎をひもとく 』 ことにつながるかというと、そうではないと考える。
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